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VDSLから光配線への切り替え方法と費用

(更新: 初心者向け

VDSLから光配線への切り替え方法と費用

結論:可能だが、個人だけでは完結しない

VDSLから光配線方式への切り替えは、マンション全体の設備工事になります。個人の申し込みだけでは完結せず、マンションのオーナー(賃貸)や管理組合(分譲)の協力が必要です。

ただし、NTT東日本・西日本はVDSLから光配線への移行を積極的に進めており、入居者から直接リクエストを受け付ける仕組みも用意されています。タイプ変更の工事費も無料キャンペーンが継続中です。

「難しそう」と諦める前に、まずは動き方を知っておいてください。

光配線化の仕組み — 何が必要か

VDSLから光配線方式に切り替えるには、以下の2段階の工事が必要です。

VDSLから光配線への切り替え 2段階の流れ

段階1:マンション共用部の設備工事

マンションの共用部(MDF室)に光スプリッタなどの設備を導入し、共用部から各部屋まで光ファイバーを配線するためのルート(配管)を整備します。

この工事は2つの主体が関わります。

作業内容担当費用負担
光ファイバーを通す配管の整備(共用部の天井や壁に設置)マンション側(オーナー or 管理組合)マンション側
光スプリッタの設置・光ファイバーの引き込みNTT(回線事業者)NTT側

ポイントは、配管の整備費用はマンション側の負担になるという点です。この費用負担がオーナーや管理組合に了承されるかどうかが、最大のハードルです。

すでに配管が整っているマンションであれば、NTT側の設備導入のみで済むため、比較的スムーズに進みます。

段階2:各部屋のタイプ変更工事

共用部の設備が整ったら、各部屋でVDSLモデムを撤去し、光コンセント(ONU)を設置するタイプ変更工事を行います。

NTTのタイプ変更工事費は無料です。 NTT東日本では2020年7月から継続してVDSL→光配線方式のタイプ変更工事費を無料にするキャンペーンを実施しています。通常16,500円(税込)の工事費がかかるところを、無料で切り替えられます。

作業時間は1〜2時間程度で、立ち会いが必要です。

具体的な進め方 — 3つのルート

ルート1:NTT東日本に直接リクエストする(最も簡単)

NTT東日本は、マンション入居者が光配線化を直接リクエストできるWebフォームを用意しています。

手順は以下の通りです。

  1. NTT東日本の「光配線方式の設備導入ご要望入力フォーム」にアクセス
  2. マンションの住所・管理会社情報を入力して送信
  3. NTT東日本の専門スタッフが管理会社・オーナーに直接連絡して交渉
  4. マンション側の了承が得られれば、設備導入工事→各部屋のタイプ変更へ

このルートの最大のメリットは、入居者がオーナーや管理組合と直接交渉する必要がない点です。NTTの専門スタッフが管理会社への説明・交渉を代行してくれます。

>> ポイント

光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光など)を利用中の方でも、NTT東日本にリクエスト可能です。光コラボはフレッツ光の回線を利用しているため、光配線化の対象になります。

ルート2:管理組合・オーナーに自分で相談する

NTT西日本エリアの方や、自分から動きたい場合は、管理組合やオーナーに直接相談する方法もあります。

賃貸マンションの場合:

「NTTがVDSLから光配線方式への移行を推進しており、各部屋の工事費は無料です。建物の配管が整っていれば、オーナー様の費用負担なく切り替えできる可能性があります。NTTに設備状況を確認していただけませんか?」

分譲マンションの場合:

「マンション全体のインターネット速度改善のため、VDSLから光配線方式への切り替えを理事会で検討いただけませんか。NTTのタイプ変更工事費は無料です。」

分譲の場合は理事会の議題として取り上げてもらい、総会での決議が必要になるケースが多いため、時間がかかることを想定しておいてください。

ルート3:NTTから案内が届くのを待つ

NTTはVDSL設備の段階的な巻き取りを進めており、一部のマンションにはNTT側から光配線化の案内が届くことがあります。書面やポスティングで「光配線方式への切り替えのご案内」が届いた場合は、費用負担なしで切り替えられるチャンスです。なお、同じVDSL環境でもIPv6(IPoE)に切り替えるだけで夜間の速度が改善するケースがあります。回線変更の前に『IPv6の対応確認と設定手順』を試してみるのも有効です。

ただし、すべてのマンションに案内が届くわけではなく、時期も不確定です。今すぐ改善したい場合は、ルート1またはルート2で動いた方が確実です。

費用のまとめ

項目費用負担者
各部屋のタイプ変更工事費無料(通常16,500円)NTT負担(キャンペーン継続中)
共用部の光スプリッタ設置NTT負担NTT
共用部の配管整備(必要な場合)マンションにより異なるオーナー or 管理組合
月額料金の変化ほぼ変わらない〜やや値上がり契約者

2025年4月からのNTT東日本の料金改定により、VDSL方式と光配線方式の月額料金はほぼ同額になっています。つまり、光配線に切り替えても月額料金はほとんど変わらず、速度だけが大幅に向上するという状況です。

光配線化が実現しない場合の代替案

マンションの構造上、光配線化が難しい場合や、オーナーの了承が得られない場合もあります。その場合は以下の代替案を検討してください。

よくある質問

光配線化にはどのくらい時間がかかりますか?

すでに配管が整っているマンションなら、リクエストから1〜3ヶ月程度。 配管の整備から必要な場合は、半年〜1年以上かかることもあります。分譲マンションで管理組合の総会決議が必要な場合は、さらに時間がかかる可能性があります。

光コラボ(ドコモ光など)を使っていますが、光配線化できますか?

できます。 光コラボはフレッツ光の回線を利用しているため、NTTの光配線化の対象になります。光配線化後も、現在契約中の光コラボをそのまま継続できます。

マンション全体が切り替わらないと自分の部屋だけでは変更できませんか?

その通りです。 光配線化は建物単位での設備導入が前提です。自分の部屋だけVDSLから光配線に切り替えることはできません。建物の設備が整った後に、各部屋でタイプ変更の手続きを行う流れです。

ただし、個別に光回線を引く(戸建てプラン)方法であれば、建物全体の設備に依存せず、自分の部屋だけで高速回線を利用できます。

まとめ

VDSLから光配線方式への切り替えは、マンション全体の設備工事が必要なため、個人だけでは完結しません。しかし、NTTが入居者からのリクエストを直接受け付ける仕組みを整備しており、タイプ変更工事費も無料です。

まずはNTT東日本のリクエストフォームを利用するか、管理会社・オーナーに相談してみてください。動いてみると、意外とスムーズに進むケースもあります。

光配線化が実現しない場合でも、個別の光回線引き込みやホームルーターといった代替案があります。

マンションのネット問題の全体像については「マンションのネットが遅い・変えたい 完全ガイド」を参照してください。