結論:引越し1ヶ月前から動けば漏れなく完了する

引越し時のネット手続きは、やることが多く見えますが、時系列で整理すれば1ヶ月前からの3ステップで完了します。このページをブックマークして、1つずつチェックしながら進めてください。

引越し1ヶ月前にやること

現在の回線の契約内容を確認する

解約・移転の前に、以下の3つの数字を必ず把握してください。これを知らずに動くと、想定外の費用が発生します。

  • 更新月: 更新月内に解約すれば違約金がかかりません。多くの事業者は契約満了月+翌月+翌々月の3ヶ月間が更新月です。各事業者のマイページで確認できます
  • 違約金: 更新月以外の解約で発生。2022年7月以降の契約なら月額料金1ヶ月分程度(3,000〜5,500円)です
  • 工事費残債: 工事費を分割払い中で未完済の場合、解約時に残額が一括請求されます

確認方法の詳細は「光回線の更新月・違約金の確認方法と見直しタイミング」で解説しています。

引越し先の回線をどうするか決める

移転(今の回線を継続)・乗り換え(別の回線に変更)・新規契約(初めて契約)の3パターンがあります。どのパターンに該当するかは「引越し先のネット回線、失敗しない選び方」の判定フローで確認してください。

新しい回線に申し込む(乗り換え・新規の場合)

回線を決めたら、できるだけ早くWebから申し込みます。工事日を引越し日に近い日程で調整してください。3〜4月の繁忙期は工事予約が1〜2ヶ月先まで埋まることがあるため、早いほど有利です。

移転手続きを申し込む(移転の場合)

今の回線をそのまま使う場合は、事業者の公式サイトまたは電話で「移転」を申し込みます。旧居の撤去と新居の工事日を同時に調整できます。

引越し2週間前にやること

旧回線の解約手続き(乗り換えの場合)

新しい回線の開通日が確定したら、旧回線の解約を申し込みます。

光コラボ同士の乗り換え(事業者変更)の場合は、切り替え日に自動で旧回線が解約されるため、個別の解約手続きは不要です。独自回線(auひかり、NURO光等)から光コラボへの乗り換えや、その逆のパターンでは個別に解約が必要です。

解約の具体的な手順は「光回線の解約手順と最適なタイミング」をご覧ください。

プロバイダのメールアドレスを移行する

@nifty.com、@biglobe.ne.jp等のプロバイダ提供メールアドレスを使っている場合、回線を解約するとメールが受信できなくなります。

引越し前に以下を済ませてください:

  1. Gmailなどのフリーメールアドレスを取得する
  2. 銀行・通販サイト・各種サービスの登録メールアドレスを変更する
  3. 重要なメールはフリーメールに転送設定しておく

引越し先でのルーター設置場所を決める

Wi-Fiルーターは部屋の中央付近、床から1〜2mの高さに置くのが最も効率的です。引越し先の間取りを見ながら、リビングや書斎など使用頻度の高い部屋に設置場所を決めておくと、当日スムーズに設定できます。

戸建てで2階以上ある場合は、メッシュWi-Fiの導入も検討してください。詳しくは「Wi-Fiルーターの最適な置き場所」をご覧ください。

引越し当日〜1週間後にやること

開通工事の立ち会い

新居での開通工事に立ち会います。所要時間は30分〜1時間程度です。工事業者がONU(光回線終端装置)を設置し、光ファイバーの接続テストを行います。

移転の場合は旧居の撤去工事が別日程になることもあります。事業者のスケジュールを確認してください。

ルーターの設定と速度テスト

ONUにWi-Fiルーターを接続し、Wi-Fiの設定を行います。接続できたら速度を測定して、契約プランに見合った速度が出ているか確認してください。

光回線マンションなら実測100〜300Mbps程度、戸建てなら200〜600Mbps程度が目安です。極端に遅い場合はルーターの設定やIPv6の有効化で改善できる可能性があります。

旧回線のレンタル機器を返却する

解約した旧回線のONU・ルーター等のレンタル機器は、返却キットが届くので期限内に返送してください。返却を忘れると機器損害金(数千〜1万円程度)が請求されることがあります。

返却が必要な機器の例:

  • ONU(光回線終端装置)
  • ホームゲートウェイ
  • Wi-Fiルーター(レンタルしていた場合)
  • 光BBユニット等の事業者固有の機器

自分で購入したルーターは返却不要です。

見落としやすい注意点

プロバイダの二重払い

旧回線と新回線の利用期間が重なると、その月は二重に月額が発生します。光コラボ同士の事業者変更なら切り替え日に自動で旧回線が解約されるため、二重払いは基本的に起きません。

一方、独自回線から光コラボへの乗り換えなど、新旧の回線が別系統の場合は手動で解約タイミングを調整する必要があります。新回線の開通を確認してから旧回線を解約するのが安全ですが、その場合は数日〜1ヶ月程度の重複が発生する可能性があります。

ひかり電話の番号引き継ぎ

ひかり電話の番号を引越し先でも使いたい場合、以下の条件で対応が変わります。

  • NTT加入電話として元々持っていた番号: NTTに「アナログ戻し」の手続きをすれば番号を残せます。移転先でも同一エリア内(同一NTT収容局)なら継続利用が可能です
  • 光回線契約時に新規発番した番号: 回線を解約すると番号は消滅します。番号の移行はできません

番号を残したい場合は、解約前にNTTに問い合わせてください。

引越し先マンションの備え付け回線

引越し先がマンションの場合、備え付けの無料インターネットが使えることがあります。入居後にまず速度を測定し、問題なければ追加の回線契約は不要です。速度が遅い場合の対処法は「マンション無料Wi-Fiが遅い — 自分で契約に切り替える方法」をご覧ください。

まとめ

引越しのネット手続きは「1ヶ月前」「2週間前」「当日〜1週間後」の3つのタイミングに分けて進めれば、漏れなく完了します。

特に見落としやすいのはプロバイダの二重払いメールアドレスの移行レンタル機器の返却の3つです。このチェックリストを手元に置いて、1つずつ潰していってください。

引越し全体のネット手続きについては「引越し先のネット回線、失敗しない選び方」で全体像を解説しています。