結論:乗り換え方法は3パターンだけ。多くの場合、工事は不要
光回線の乗り換えがめんどくさそうに見える理由は、「何をすればいいかわからない」からです。実際には、乗り換えは3つのパターンに分かれるだけで、自分がどれに当てはまるかさえわかれば手順はシンプルです。
そして多くの場合、工事は不要で、手続き自体は10〜15分で完了します。
| あなたの状況 | 乗り換え方法 | 工事 | 手続きにかかる時間 |
|---|---|---|---|
| フレッツ光から光コラボに変える | 転用 | 不要 | 約10分 |
| 光コラボから別の光コラボに変える | 事業者変更 | 不要 | 約10分 |
| 上記以外(独自回線への変更、CATVからの乗り換え等) | 新規契約 | 必要 | 申込10分 + 工事待ち2〜4週間 |
NTTのフレッツ光回線を借りて、各事業者が独自のサービス名で提供している光回線サービスのことです。ドコモ光、ソフトバンク光、BIGLOBE光、GMOとくとくBB光、楽天ひかりなどが該当します。フレッツ光と同じ回線設備を使っているため、光コラボ同士の乗り換えは工事不要です。
まず、自分がどのパターンに当てはまるか確認してください。 以下の判定フローで、30秒で判断できます。
30秒判定 — あなたの乗り換えパターンは?
ステップ1:今使っている回線は何ですか?
- フレッツ光(NTT東日本/西日本) → 乗り換え先が光コラボなら 「転用」 → セクション1へ
- 光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光など) → 乗り換え先も光コラボなら 「事業者変更」 → セクション2へ
- auひかり、NURO光、電力系、CATV、ホームルーター → 「新規契約」 → セクション3へ
- わからない → プロバイダの会員ページか請求書で確認。それでもわからなければ「自分が何の回線を使っているか調べる方法」を参照
ステップ2:乗り換え先はフレッツ光系(光コラボ)ですか?
乗り換え先がauひかりやNURO光など、フレッツ光系ではない独自回線の場合は、今の回線が何であっても 「新規契約」 になります。
1. 転用(フレッツ光 → 光コラボ)
手順
- NTTから「転用承諾番号」を取得する
- 乗り換え先の光コラボ事業者に申し込む
- 申し込み時に転用承諾番号を入力
- Webから10分程度で完了
- 切り替え日に自動で切り替わる
- 工事は不要。切り替え日にフレッツ光から新しい光コラボに自動移行
- ルーターの設定変更が必要な場合あり(新しいプロバイダの接続情報を入力)
- フレッツ光のプロバイダを解約する
- フレッツ光本体は自動解約されるが、プロバイダは別途解約が必要な場合がある
ポイント
- 工事不要。回線はそのまま。 フレッツ光の設備をそのまま使うため、工事は発生しません
- ネットが使えない期間(空白期間)はゼロ。 切り替え日にシームレスに移行します
- 転用承諾番号は15日間で失効。 取得したら早めに申し込んでください
フレッツ光の契約時に割引(にねん割など)を利用していた場合、更新月以外の転用で違約金が発生することがあります。金額は小さい(1,650〜4,950円程度)ですが、事前に確認してください。
2. 事業者変更(光コラボ → 別の光コラボ)
手順
- 今の光コラボ事業者から「事業者変更承諾番号」を取得する
- 各事業者のマイページまたはサポート窓口で発行
- 有効期限は15日間
- 乗り換え先の光コラボ事業者に申し込む
- 事業者変更承諾番号を入力して申し込み
- 切り替え日に自動で切り替わる
- 旧事業者の解約手続きは不要(自動解約される)
- レンタル機器があれば返却
ポイント
- 事業者変更も工事不要。空白期間もゼロ。 回線設備はフレッツ光のまま変わりません
- 旧事業者の解約は自動。 乗り換え先の事業者が手続きを代行するため、自分で解約する必要はありません
- ただし、旧事業者の違約金は別問題。 契約期間内の事業者変更では違約金が発生する場合があります
事業者変更承諾番号の取得方法は事業者ごとに異なります。詳しくは「転用承諾番号・事業者変更承諾番号の取り方」で各社の窓口をまとめています。
3. 新規契約(独自回線への乗り換え、回線種別の変更)
手順
- 乗り換え先の回線事業者に申し込む
- エリア確認 → Web申し込み → 工事日調整
- 開通工事を行う
- 作業時間は1〜2時間程度。立ち会いが必要
- 申し込みから工事まで2〜4週間が目安。繁忙期はさらにかかる
- 新しい回線の開通を確認してから、旧回線を解約する
- 必ずこの順番を守ること。 先に解約するとネットが使えない期間が生まれます
- 旧回線のレンタル機器を返却する
ポイント
- 新規契約は工事が必要。 回線設備を入れ替えるため、工事費が発生します(実質無料キャンペーンの適用が多い)
- 空白期間を作らないことが最重要。 新しい回線が開通してから旧回線を解約する。詳しくは「乗り換え時の空白期間をゼロにする方法」で解説
- NURO光は工事が2回(宅内+屋外)。 開通まで1〜3ヶ月かかることがあるため、早めに申し込む
CATVやホームルーターから光回線に乗り換える場合も「新規契約」になります。光コラボ同士の乗り換えのように自動で切り替わらないため、旧サービスの解約タイミングに注意してください。
乗り換え先の選び方 — 何を基準に選ぶか
乗り換えの手順がわかったところで、次の疑問は「じゃあどこに乗り換えればいいのか」でしょう。
光回線の選び方は、実はシンプルです。スマホのキャリアと住居タイプの2つで、候補はかなり絞り込めます。
基準1:スマホのキャリアで絞る
光回線にはスマホとのセット割があり、家族全員に適用されるため、月額料金に大きく影響します。
| スマホのキャリア | 最優先で検討すべき光回線 | セット割引額 |
|---|---|---|
| ドコモ | ドコモ光 | 最大1,100円/月 × 家族人数 |
| ソフトバンク / ワイモバイル | ソフトバンク光 | 最大1,100円/月 × 家族人数 |
| au / UQモバイル | auひかり、BIGLOBE光、eo光など | 最大1,100円/月 × 家族人数 |
| 格安SIM(セット割なし) | GMOとくとくBB光、enひかりなど | セット割なし → 月額が安い回線を選ぶ |
格安SIMを使っていてセット割が適用されない場合は、純粋に月額料金が安い回線を選ぶのが合理的です。
基準2:光コラボか独自回線か
戸建てかマンションかによって、選べるプランや工事の可否が変わります。ここまで絞ったうえで、次の軸でタイプを決めます。
乗り換えのしやすさで選ぶなら光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光など)が有利です。光コラボ同士なら工事不要で手続きも簡単です。
一方、速度を最優先にするなら独自回線(auひかり、NURO光、eo光など)が候補になります。ただし新規契約扱いになるため工事が必要で、提供エリアも限定されます。
| 重視するポイント | おすすめの回線タイプ |
|---|---|
| 手続きの簡単さ・すぐに切り替えたい | 光コラボ(転用・事業者変更で工事不要) |
| 速度・安定性を最優先 | 独自回線(auひかり、NURO光など) |
| 料金の安さ | 格安光コラボ(GMOとくとくBB光、enひかりなど) |
基準3:キャンペーンも比較する
同じ回線でも、申し込み窓口によってキャッシュバックや月額割引が異なります。ただし、キャッシュバックの受け取り条件には注意が必要です。申請が複雑で受け取れない人が多いキャンペーンもあります。
キャッシュバックの落とし穴は『キャッシュバックを受け取れない人が8割な理由』で詳しく解説しています。
自分で比較するのが面倒な方へ
スマホキャリア・住居タイプ・エリアの3つの条件を入力するだけで、あなたに合った回線を自動で絞り込めます。
あなたに合った回線を探す
- 料金比較ツール — 条件を指定して料金・速度を一括比較
- エリア別おすすめ回線 — 地域ごとに使える回線を一覧表示
乗り換え前に確認すべき3つのこと
1. 違約金の有無と金額
現在の契約に縛り(2年・3年契約)がある場合、更新月以外の解約で違約金が発生します。金額は事業者やプランによって異なりますが、月額料金の1ヶ月分程度(3,000〜5,000円前後)が一般的です。
違約金があっても乗り換えた方が得になるケース:
乗り換え先のキャッシュバックや月額割引で、違約金を上回る還元が受けられる場合は、更新月を待たずに乗り換えた方がトータルで得になることがあります。
違約金を負担してくれるキャンペーンを実施している事業者もあります。詳しくは「違約金を負担してくれる光回線まとめ」で解説しています。
2. 工事費の残債
工事費を分割払い(実質無料キャンペーン含む)にしている場合、契約途中で解約すると残債が一括請求されます。 マイページで残債がいくら残っているかを確認してください。
3. メールアドレス・固定電話番号の継続
プロバイダ提供のメールアドレス(@nifty、@biglobe等)を使っている場合、プロバイダを解約するとメールアドレスが使えなくなります。重要な連絡先に使っている場合は、事前にGmailなどに移行しておいてください。
ひかり電話の番号は、NTT加入電話として発番された番号であれば、乗り換え後も「番号ポータビリティ」で引き継げます。光回線契約時に新規発番した番号は引き継げない場合があるため、事前に確認してください。
まとめ — 3パターンのうちどれかを確認すれば、あとは簡単
光回線の乗り換えは、転用・事業者変更・新規契約の3パターンに分かれるだけです。
転用・事業者変更に当てはまる場合は、承諾番号を取得して乗り換え先に申し込むだけ。工事不要、空白期間ゼロ、手続き時間は10〜15分です。
新規契約の場合は工事が必要ですが、新しい回線が開通してから旧回線を解約すれば空白期間を回避できます。
「めんどくさそう」と先延ばしにすると、その間も割高な料金を払い続けることになります。今の回線に不満があるなら、まずは自分がどのパターンに当てはまるかを確認するところから始めてみてください。
乗り換え先の回線選びで迷っている方は「光回線選びに疲れた人へ — 3つの質問で決まります」も参考にしてください。