結論:新居で使える設備を確認し、開通と退去の予定を合わせる
新住所が決まったら、管理会社への設備確認と契約先への移転相談を始めます。 「1か月前なら必ず間に合う」という期限はありません。設備調査や工事枠によって開通が入居後になる場合もあるため、使い始めたい日を先に伝えてください。
- 手続きの一覧が必要 → 『引越しのネット手続きチェックリスト』
- 初めて自分で契約する → 『一人暮らしの契約ガイド』
- 入居日から通信が必要 → 『開通までのつなぎ手段』
まず管理会社と契約先に確認すること
マンション・賃貸では、次の4点を管理会社へ確認します。
- 入居後すぐ利用できるインターネットがあるか。別契約・利用登録・ルーター購入が必要か
- 導入事業者と、部屋までの配線方式が何か
- 個別の光回線工事が可能か。必要な許可や申請は何か
- 旧居の回線や機器は退去時に撤去する必要があるか
「光回線対応」の表記だけでは、部屋まで光ファイバーとは限りません。VDSLやLAN配線の場合もあります。設備情報をもとに、事業者へ新住所・建物名・部屋番号で提供可否を照会します。戸建てもエリアと引込経路の確認が必要です。
移転・乗り換え・新規を決める
| 状況 | 検討する手続き | 比べる費用 |
|---|---|---|
| 現契約があり、新居でも継続できる | 移転 | 移転工事、変更後の月額、継続できない割引 |
| 現契約があり、継続不可・条件を見直したい | 別回線へ乗り換え | 旧契約の終了費用、新規費用、新旧料金の重複 |
| 現契約がなく、新居の備え付け回線では足りない | 新規 | 工事・端末・手数料、月額、将来の解約費用 |
| 新居の備え付け回線で用途を満たせる | 利用手続きのみ | 家賃等に含まれる費用と機器代 |
移転がいつも安い、乗り換えがいつも得とは限りません。利用予定期間の月額と初期・終了費用から、実際に適用できる割引や特典を差し引いて比較します。特典を受け取れない場合の支払いも見ておきましょう。
パターン別の手順
パターン1:今の回線を移転する
- 現契約先に新住所、希望利用日、旧居の退去日を伝える
- 移転可否、プラン変更、工事費、割引の継続条件を確認する
- 旧居の撤去と新居の工事、それぞれの要否と日程を調整する
- 持参する機器・返却する機器を確認し、新居で接続する
同じサービス名でも、地域や住居タイプをまたぐと契約条件が変わる場合があります。移転として継続できるか、解約・新規扱いになるかを申込前に確認してください。
パターン2:引越しを機に乗り換える
- 新居で利用できる回線から選び、工事許可と申込条件を確認する
- 新回線を申し込み、開通予定が確定したか確認する
- 固定電話の番号を残す場合は、移行先に引継ぎを依頼する
- 旧契約の解約申込期限と退去日を確認して終了日を決める
- 新居の接続確認、旧回線の撤去・返却、最終請求まで確認する
同住所で光コラボを切り替える「事業者変更」と、住所が変わる引越しは別の条件です。 引越しと契約先変更を同時に行う手順は、新旧両社へ確認してください。先に旧回線を通常解約すると、番号引継ぎや変更手続きに影響するおそれがあります。
旧居を使える期間に余裕があれば、新回線の動作確認後に旧回線を終了します。退去日が先なら、撤去・返却とつなぎ回線を手配します。詳しくは『乗り換えの手順』と『通信の空白期間を減らす方法』へ。
パターン3:初めて契約する
家で長時間の会議・ゲーム・大容量通信をするなら光回線を候補にします。工事ができない、短期間しか住まない、外でも使う場合はモバイル回線も比較します。料金だけでなく工事や端末代、退去時の残額を確認してください。
『一人暮らしの契約ガイド』では設備からの判断手順、『大学生・新社会人のネット選び』では利用期間に合わせた比較を扱います。
新居の回線を比較する3つの条件
住所・部屋で利用できるか
マンションは導入設備によって配線方式やプランが変わります。戸建ても事業者のエリア内で工事できることが条件です。エリア一覧は候補探しに使い、申込可否は公式窓口で確認します。新築は『新築戸建ての段取り』を参照してください。
予定利用期間の総額はいくらか
月額の割引期間、事務手数料、工事費、端末代、ルーター代、契約解除料を同じ期間で比べます。工事費の「実質無料」は、分割払いに相当する割引が終了すると残額が発生する方式があります。
他社費用補填の特典は、対象費用・申請期限・必要書類・受取時期を確認します。旧回線への支払いが免除される制度とは限りません。『違約金負担特典の確認方法』で詳しく整理しています。
スマホのセット割が実際に適用されるか
キャリア名が一致するだけでは対象と決まりません。スマホの料金プラン、家族の対象回線数、光電話などの必須オプションを確認し、追加料金も総額に含めます。セット割なしの回線も料金比較ツールで候補に入れてください。
入居日までに開通しない場合
| 手段 | 選ぶ条件 | 注意点 |
|---|---|---|
| 備え付け回線 | 入居時から利用できる設備がある | 利用登録と必要機器を事前確認 |
| テザリング | 手持ちスマホの容量と電波で足りる | 容量上限、追加料金、電池消耗 |
| 短期レンタルWi-Fi | 数日〜数週間のつなぎ | 到着日、送料、返却期限、延長料金 |
| ホームルーターの新規購入 | 開通後も継続利用する予定がある | 端末残額、住所制限、解約条件 |
工事不要でも、配送・本人確認・電波状況で利用開始日は変わります。初期契約解除や8日以内キャンセルは、無料のお試し・短期レンタルとは異なります。 制度ごとの条件と負担費用があるため、つなぎ目的なら短期レンタル等と比較してください。
日程と終了手続きのチェック
- 住所が決まった時点:設備・提供可否、現契約の移転費用と解約費用を確認して申し込む
- 工事日が決まった時点:入居日・退去日と照合し、電話番号移行、旧契約終了、つなぎ手段を調整する
- 退去前:管理会社と撤去条件を確認し、旧メールの保存・登録先変更、機器の持参/返却を整理する
- 開通後:動画・会議・電話を試し、機器返却の控えと最終請求を確認する
工事日の変更や建物調査が必要になる可能性もあるため、確定前の日付で旧回線終了を決めないようにします。手続き一覧は『引越しチェックリスト』へ。
見落としやすい電話番号・請求の注意点
電話番号は、2025年1月開始の双方向番号ポータビリティにより、ひかり電話などで新規発番された番号も移行対象です。ただし移転先の番号区画や事業者の対応により引継ぎ可否が異なります。旧電話を解約する前に移行先へ確認してください。
新旧の請求は、利用期間が重なる場合に加え、最終月が日割りされない契約でも重なる可能性があります。同住所の事業者変更でも二重請求が絶対にないとはいえません。別契約のプロバイダやオプションも含めて終了日を確認します。
まずは新居の設備と希望利用日を整理し、契約先へ相談しましょう。転勤が多い場合は『転勤族のネット回線選び』も参考になります。