結論:新居の設備と開通予定を確認してから旧回線の終了日を決める

新住所が決まったら、設備確認と移転・新規の相談を始めます。 以下の「1ヶ月前」「2週間前」は準備の目安で、開通を保証する期限ではありません。新回線の開通予定、旧居の退去日、電話番号の移行可否を確認し、間に合わなければ一時的な通信手段を用意してください。

設備と許可の確認から新旧の契約確認、申込・日程の手配、開通確認へ進み、予備の通信手段を並行して準備する引越しの段階図

日付の目安より先に確認する手続きの関係を示しています。開通までの通信手段は容量・電波を確認して準備し、旧居の終了手続きは退去日と合わせます。一定期間での開通を示す図ではありません。

引越し1ヶ月前にやること

現在の回線の契約内容を確認する

解約・移転の前に、以下の3つの数字を必ず把握してください。これを知らずに動くと、想定外の費用が発生します。

  • 契約解除料: 発生条件と無料で解約できる期間を、契約書やマイページで確認します
  • 工事費・端末代の残額: 契約解除料とは別です。残額と請求方法を確認します
  • 最終月の料金: 日割りの有無、オプションの終了日、解約申込期限を確認します

確認方法の詳細は「光回線の更新月・違約金の確認方法と見直しタイミング」で解説しています。

引越し先の回線をどうするか決める

移転(今の回線を継続)・乗り換え(別の回線に変更)・新規契約(初めて契約)の3パターンがあります。どのパターンに該当するかは「引越し先のネット回線、失敗しない選び方」の判定フローで確認してください。

新しい回線に申し込む(乗り換え・新規の場合)

回線を決めたら、できるだけ早くWebから申し込みます。工事日を引越し日に近い日程で調整してください。工事枠や建物設備によって待ち時間は変わります。申込時点の予定と、工事日が確定したかを分けて確認しましょう。

移転手続きを申し込む(移転の場合)

今の回線をそのまま使う場合は、事業者の公式サイトまたは電話で「移転」を申し込みます。旧居の撤去が必要か、新居の工事とそれぞれいつ実施できるか確認します。

引越し2週間前にやること

旧回線の解約手続き(乗り換えの場合)

新居の開通予定を確認したら、旧回線の解約申込期限と退去日を照合します。旧居を使える期間に余裕があれば、新回線の接続確認後に旧回線を終了させます。退去が先なら、その日までの撤去・返却と、通信が途切れる期間の代替手段を手配してください。

同じ住所・回線設備での光コラボ間の事業者変更は、切替に伴い旧回線契約が終了する手続きです。住所が変わる引越しにも同じ扱いが使えるとは限りません。 移転と乗り換えを同時に行う場合は両社に手順を確認し、別契約のプロバイダ・オプションの解約漏れにも注意します。

解約の具体的な手順は「光回線の解約手順と最適なタイミング」をご覧ください。

プロバイダのメールアドレスを移行する

@nifty.com、@biglobe.ne.jp等のプロバイダ提供メールアドレスを使っている場合、解約後に利用できなくなる場合があります。メールだけ継続できる有料プランの有無も契約先で確認してください。

引越し前に以下を済ませてください:

  1. Gmailなどのフリーメールアドレスを取得する
  2. 銀行・通販サイト・各種サービスの登録メールアドレスを変更する
  3. 重要なメールを保存し、旧メールが使える間に登録先を変更する(解約後も転送が続くとは限りません)

引越し先でのルーター設置場所を決める

Wi-Fiルーターは、端末を使う場所に近く、棚の奥や金属製収納を避けて設置します。引越し先の間取りを見ながら、リビングや書斎など使用頻度の高い部屋に設置場所を決めておくと、当日スムーズに設定できます。

戸建てで2階以上ある場合は、メッシュWi-Fiの導入も検討してください。詳しくは「Wi-Fiルーターの最適な置き場所」をご覧ください。

引越し当日〜1週間後にやること

開通工事の立ち会い

新居での開通工事に立ち会います。作業時間と必要な立会い時間は工事内容で変わるため、予約時に確認してください。工事業者がONU(光回線終端装置)を設置し、光ファイバーの接続テストを行います。

移転の場合は旧居の撤去工事が別日程になることもあります。事業者のスケジュールを確認してください。

ルーターの設定と速度テスト

ONUにWi-Fiルーターを接続し、Wi-Fiの設定を行います。接続できたら速度を測定して、契約プランに見合った速度が出ているか確認してください。

測定は同じ端末・場所で行い、有線接続とWi-Fiを比べます。速度だけでなく、利用する動画・会議・電話が動くか確認してください。接続できなければ、事業者指定の接続方式と機器設定を確認します。

旧回線のレンタル機器を返却する

解約した旧回線のONU・ルーター等のレンタル機器は、契約先の指定する方法・宛先・期限で返却します。返却キットの有無と、継続利用する機器を確認し、発送控えを保存してください。未返却時の費用は機器ごとに異なります。

返却が必要な機器の例:

  • ONU(光回線終端装置)
  • ホームゲートウェイ
  • Wi-Fiルーター(レンタルしていた場合)
  • 光BBユニット等の事業者固有の機器

自分で購入したルーターは返却不要です。

見落としやすい注意点

プロバイダの二重払い

旧回線と新回線の利用期間が重なると、その月は二重に月額が発生します。同住所の事業者変更でも、旧契約が月末締め・日割りなしの場合などは新旧の請求が重なることがあります。別契約のオプションも確認してください。

一方、独自回線から光コラボへの乗り換えなど、新旧の回線が別系統の場合は手動で解約タイミングを調整する必要があります。新回線の開通を確認してから旧回線を解約するのが安全ですが、その場合は数日〜1ヶ月程度の重複が発生する可能性があります。

ひかり電話の番号引き継ぎ

ひかり電話の番号を引越し先でも使いたい場合、以下の条件で対応が変わります。

2025年1月に双方向番号ポータビリティが始まり、ひかり電話などで新規発番された番号も移行対象になりました。ただし、移転先の番号区画、事業者・サービスの対応、設備条件によって引き継げない場合があります。

旧電話を解約する前に、移行先へ番号継続を申し込み、移行の完了条件を確認します。 アナログ戻しが一律に必要なわけではありません。

引越し先マンションの備え付け回線

引越し先がマンションの場合、備え付けの無料インターネットが使えることがあります。入居後にまず速度を測定し、問題なければ追加の回線契約は不要です。速度が遅い場合の対処法は「マンション無料Wi-Fiが遅い — 自分で契約に切り替える方法」をご覧ください。

まとめ

まず新居の設備確認と申込を行い、次に電話番号・旧契約・退去期限を調整します。開通後は接続を確認し、機器返却と最終請求までチェックすれば手続きの漏れを減らせます。

特に見落としやすいのはプロバイダの二重払い、メールアドレスの移行、レンタル機器の返却の3つです。このチェックリストを手元に置いて、1つずつ潰していってください。

引越し全体のネット手続きについては「引越し先のネット回線、失敗しない選び方」で全体像を解説しています。