結論:「縛りなし」だけでなく、転居する月の総費用で選ぶ
転勤が多い方は、月額・初期費用・移転費・工事費残債・端末残債を合計して選びます。契約解除料が0円でも、工事費や端末代の支払いが残っていれば追加負担が発生します。
転居先が決まっている場合は、まず既設のネットと工事可否を確認してください。現在の回線があるなら、解約を決める前に「移転して続ける場合」と「解約して別回線にする場合」の両方を見積もります。
| 状況 | 優先して比較するもの |
|---|---|
| 退去時期が決まっている | その月までの総額と残債・返却費 |
| 次の転勤時期が不明 | 12・24・36か月で転居する仮定の負担 |
| 工事ができない | 既設ネット、ホームルーター、モバイル回線 |
| 会議・VPNを日常的に使う | 実際の部屋での接続と会社の利用条件 |
| 今の回線を継続したい | 移転先の設備、移転工事、特典継続条件 |
光回線とホームルーター:転勤頻度だけで決めない
| 比較項目 | 光回線 | ホームルーター |
|---|---|---|
| 開始準備 | 設備確認と工事日程。既設設備を使える場合もある | 審査・配送・回線開通後、設置して接続 |
| 通信環境 | 有線回線に加え、宅内配線・Wi-Fi等の影響を受ける | 屋内電波、設置場所、混雑の影響を受ける |
| PCの接続 | 機器に応じてLAN・Wi-Fi | LAN対応機種なら有線接続も可能 |
| 転居時 | 移転可否、工事費、旧設備の撤去を確認 | 新住所の提供可否と設置場所変更手続きを確認 |
| 解約時 | 解除料、工事費残債、撤去・機器返却 | 解除料、端末残債、レンタルなら返却条件 |
ホームルーターからPCをLAN接続しても、基地局までの通信は無線です。例えばドコモ home 5G HR02には有線LANポートがありますが、LAN接続だけで屋内の電波問題が解消するわけではありません。
短期でも既設光回線を低い初期費用で使えるなら候補になります。長期でも工事不可なら無線回線を検討します。「1年未満なら必ずこちら」とは分けず、住居と費用で判断してください。
光回線を選ぶ場合:移転継続と解約を見積もる
候補として、最低利用期間のないenひかりや、解約違約金のないGMOとくとくBB光などがあります。ただし、解除料の条件と工事費の支払いは別です。
| 確認項目 | 窓口への質問 |
|---|---|
| 移転継続 | この住所・建物へ移転できるか。新規契約になる条件は何か |
| 工事費 | 旧居の残債、新居の工事費、移転特典はそれぞれいくらか |
| 割引・還元 | 移転で割引が終わるか。受取前の転居に影響があるか |
| 機器 | 持っていく機器と返す機器は何か。設定変更は必要か |
| 解約 | 予定日にやめる場合の最終請求と撤去・返却期限はいつか |
工事費を月500円×36回で払い、同額割引を受ける仮定の契約なら、12回支払った時点の残債は12,000円です。解約で割引が終われば残額を負担します。移転時の免除・継続の扱いは契約先へ確認してください。
「無料」が直接の免除なのか、分割割引なのか、ポイント還元なのかも区別します。『工事費実質無料の注意点』で確認できます。
ホームルーターを選ぶ場合:端末代と利用場所を確認する
ソフトバンクエアーやドコモ home 5Gなどは、工事が難しい住居での候補です。契約前に、その部屋で使えるか、端末購入・レンタルの条件、解約時の残債を確認します。
費用の具体例:SoftBank公式料金表では、2026年7月15日以降申込のAirターミナル6の直営店販売価格は95,040円(税込)。48回払いの賦払金は1,980円です。24回支払った時点なら、未払い24回分は47,520円となります。「契約から24か月」と支払済み24回は同じとは限らないため、実際の残額は契約情報で確認してください。
月月割は端末の販売価格を消す仕組みではなく、基本料金からの割引で、解約すると終了します。公式には2026年12月以降の基本料金改定も案内されているため、利用予定期間全体の料金で見積もってください。
設置場所にも条件があります。
- SoftBank Air:引越し先で使う前に設置場所変更手続きを行います。
- home 5G:通常の住所変更に加え、利用場所が変わる場合は設置場所住所の変更が必要です。
- レンタル型の無線回線:月額のほか、往復送料、返却期限、破損・紛失時の負担、通信容量を確認します。
出張や旅行先へ持ち運べるかはサービス次第です。ホームルーターをどこでも使えるモバイルルーターと同じに扱わないでください。
転勤が決まったら進める手順
- 新居の情報を集める:住所、入居日、退去日、既設ネット、工事許可。
- 現在の事業者へ照会する:移転と解約、それぞれの費用・手順・締切。
- 新居の回線を確保する:提供可否を確認し、工事日または配送日を決める。
- 空白期間を埋める:会社の許可したテザリング等を用意し、容量・VPN接続を試す。
- 旧居の手続きを終える:指定日に利用停止・撤去・機器返却。請求と返却控えを保存。
- 新居で接続する:設置場所変更、機器設定、有線・Wi-Fiの確認を行う。
工事までの期間は固定ではありません。辞令と新居の情報がそろった時点で相談してください。所有ルーターでも、新回線の接続方式に対応しない場合は設定変更や交換が必要です。『引越し先のネット回線ガイド』で全体の流れを確認できます。
次の行動:予定退去月の見積もりを1枚にまとめる
1年の単身赴任なら、既設ネット、光回線、購入・レンタルの無線回線を12か月で比較します。転居先が提供外なら別事業者や無線回線を検討し、全国向けという表示だけで継続利用を決めないでください。
迷う場合は『回線診断ツール』で条件を整理できます。続けて読む記事は、知りたい手続きに合わせて選んでください。