動画が途中で止まる原因は、ほとんどの場合下り速度の不足です。動画サービスが必要とする速度を下回ると、バッファリング(読み込み待ち)が発生して映像が止まります。

まず結論として、動画視聴に必要な速度は以下の通りです。

画質必要な下り速度代表的なサービス
SD画質(480p)3MbpsYouTubeの標準画質
HD画質(720p〜1080p)5〜10MbpsYouTube HD、Netflix
フルHD(1080p)10〜15MbpsNetflix、Amazon Prime Video
4K(2160p)25Mbps以上YouTube 4K、Netflix 4K

つまり、HD画質の動画を快適に見るなら10Mbps、4K動画なら25Mbpsあれば十分です。「100Mbpsの回線じゃないと動画が見られない」ということはありません。

速度の詳しい目安は『ネット速度の目安 — 用途別に必要な速度』で網羅しています。

動画が止まる原因を切り分ける

動画が止まった時、以下の順番で原因を特定してください。

特定のサービスだけ止まるか?

YouTubeだけ止まるがNetflixは問題ない、という場合はサービス側のサーバー負荷が原因です。しばらく待つか、時間帯をずらしてください。すべての動画サービスで止まるなら、回線側の問題です。

いつ止まるか?

  • 夜20〜23時だけ止まる → プロバイダの混雑。 IPv6(IPoE)切り替えで改善する可能性が高い
  • 常時止まる → 回線速度の絶対的な不足。 速度測定で確認
  • Wi-Fiの時だけ止まる → Wi-Fi環境の問題。 有線接続で改善するか確認

速度を測定する

動画が止まるタイミングで速度を測定してください。10Mbps以下ならHD動画の視聴に速度が足りていません。

測定方法は『スマホでできるWi-Fi速度の測り方』をご覧ください。

回線を変えずにできる対策

画質を下げる

最も即効性のある対策です。YouTubeなら動画の歯車アイコンから画質を「720p」や「480p」に手動設定してください。自動設定のままだと、速度が出ているタイミングで高画質に切り替わり、速度が落ちた瞬間に止まります。

Netflixの場合は「アカウント設定」→「再生設定」→「データ使用量」から画質を変更できます。

Wi-Fiを5GHz帯に切り替える

2.4GHz帯を使っている場合、電子レンジやBluetooth機器との干渉で速度が低下することがあります。ルーターのSSID名に「5G」や「A」が付いている方に接続してください。

有線接続にする(PC・テレビの場合)

PCやスマートテレビで動画を見る場合、LANケーブルで直接ルーターに接続すると安定します。Fire TV StickやChromecastなどのストリーミングデバイスでも、有線LANアダプターを使えば有線接続が可能です。

ルーターを再起動する

ルーターの長時間稼働でメモリが不足し、処理が追いつかなくなることがあります。電源を抜いて30秒待ってから入れ直してください。

他の端末の通信を確認する

家族が同時にゲームのダウンロードやビデオ通話をしていると、帯域が不足します。特に上り通信が大量に発生するビデオ通話中は、下り速度にも影響が出ることがあります。

対策をしても改善しない場合

上記をすべて試しても動画が止まる場合は、回線自体のスペックが不足しています。

ポイント

「動画が止まる=回線が悪い」とは限りません。Wi-Fi環境の改善や画質設定の変更だけで解決するケースが多いです。回線の乗り換えを考える前に、手元でできることを試してください。

まとめ

症状まずやること
すべての動画が止まる速度測定 → 10Mbps以下なら回線の問題
夜だけ止まるIPv6(IPoE)への切り替え
Wi-Fiで見ると止まる5GHz帯に切り替え or 有線接続
4K動画だけ止まる画質を下げる or 25Mbps以上の回線を確保

動画視聴に100Mbpsは必要ありません。HD画質なら10Mbps、4Kでも25Mbpsあれば十分です。まずは速度を測定して、本当に速度が足りていないのか確認することから始めてください。

速度トラブル全般の対処法は『ネットが遅い原因と解決策 完全ガイド』で体系的にまとめています。