最大1Gbpsは、端末で常に出る速度ではない

「最大1Gbps」はサービスの技術規格上の最大値で、実際の通信速度を保証する値ではありません。 宅内の機器、配線、接続先、混雑などによって、端末で測る速度は変わります。事業者の注意事項でもこの点が説明されています。

最大値との差だけで故障とは判断できません。一方、動画が止まる、会議が途切れる場合は確認する価値があります。必要な速度と安定性は、利用するサービスや同時利用の状況で判断します。

最初に契約と建物の配線を確認する

マンションでは共用部まで光でも、部屋までは電話線やLAN配線の場合があります。申込広告だけでなく、契約書面に記載されたタイプと対応速度を確認しましょう。

VDSLには最大100Mbpsのサービスがありますが、方式名だけで全事業者の上限を一律に決めることはできません。機器の型番と事業者の設備情報を照合してください。

『マンションの配線方式の見分け方』で確認できます。

有線・Wi-Fi・時間帯を分けて測る

表が収まらない場合は、横にスクロールできます
観察結果次に確認するもの
1台だけ遅い端末の更新、バックグラウンド通信、接続設定
有線は安定しWi-Fiだけ遅い設置場所、電波、端末とルーターの対応規格
有線でも複数台が遅いLANポートの接続速度、ケーブル、回線障害、契約タイプ
夜だけ遅い家庭内の同時利用、回線や接続先の混雑
特定サイトだけ遅いサービス側の障害、接続先までの経路

同じ端末・測定先で数回ずつ比べます。有線でも遅いことだけで、回線事業者側の問題と断定しないでください。

LAN接続が100Mbpsになっている場合は、ポート・アダプター・ケーブルの対応を確認します。ケーブル交換なら機器の指定に合うCat5e以上などを選びますが、カテゴリー表示だけで故障の有無は分かりません。

IPoEやルーター交換が効く条件

PPPoE経路の混雑が原因なら、契約先が提供するIPoEとIPv4 over IPv6が改善候補になります。ただし、建物内の配線上限やWi-Fiの弱さまで解消するものではなく、速度改善は保証されません。

ルーターは規格の新旧だけでなく、WAN/LANポート、接続端末、利用場所を確認します。先に『IPv6の対応確認』や『ルーターの選び方』で、現在の構成を確かめましょう。

用途に必要な速度と安定性で判断する

Netflixの推奨値は、HDが3Mbps以上、フルHDが5Mbps以上、4Kが15Mbps以上です。これらはNetflixの画質別の目安で、家族の同時利用を含む家庭全体の必要量ではありません。

会議や配信では上り速度、ゲームでは遅延の変動やパケット損失も関係します。下り速度の数値だけで快適さを判断せず、困っている時間帯・アプリで確認してください。

改善しない場合は、契約タイプ、機器型番、測定日時、有線とWi-Fiの結果をまとめて契約先へ相談します。切り分けの詳細は『ネットが遅い原因と解決策』を参照してください。