結論:すべてのVDSLが終わるわけではない

NTT東西の移行案内は、光配線設備を併設した一部の建物が対象です。自分の部屋の終了日・移行期限は、最新の通知と契約先で確認してください。 「2026年1月に全国で終了済み」「光設備がある建物はすべて停止済み」という意味ではありません。

2026年9月30日に確認した公式情報は次のとおりです。

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地域公式案内の内容読み方
NTT東日本一部の併設建物について、2026年1月31日までの光配線への切り替えを案内公表時の対象条件・対象一覧と、自分宛ての通知を照合する
NTT西日本一部の併設建物について、2026年2月1日以降のひかり配線への移行を案内2026年8月1日の約款更新に、一部物件の提供終了延期も記載。過去の日付だけで停止済みと判断しない
auひかりなど別の設備を使うサービス今回確認したNTTの移行案内とは別契約事業者の設備変更・終了案内を確認する

根拠は東日本の移行案内、西日本の移行案内、西日本の約款更新情報です。光コラボや、VDSL/LAN方式のひかり電話ネクストも対象に含まれるため、ネットだけでなく電話の継続も確認します。

VDSL装置の型番で配線方式を見分ける

共用部から部屋へ入る線と接続機器を、光配線・VDSL・LAN配線の3通りで比較した図

見るのは、使っている機器とそこにつながる線です。この図は配線方式を確認する手がかりであり、VDSLの終了対象や移行期限を判定する図ではありません。対象・期限は契約先の案内で確認します。

型番別の見分けチャート

型番から調べるときは、機器ラベルの正式名称と取扱説明書を照合してください。似た型番の一部だけから、仕様・上り速度・終了対象を決めるのは避けます。

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機器・接続の状態確認できる手がかりまだ分からないこと
電話線につながる機器に「VDSL」の表示現在VDSLを利用している可能性終了対象か、光設備が併設されているか
使用中の光ケーブルがONUにつながる現在の光配線利用の手がかり契約速度、実効速度、他の契約回線の状態
壁のLAN端子からルーターへ接続LAN経由で接続している建物のLAN配線か、室内の別のONUからの配線か
機器や端子はあるが使っていない設備が残っている現契約の提供方式、再利用の可否

部屋の機器を見るときのチェックポイント

使用中のルーターから回線側の線をたどり、接続先の機器の型番とランプ状態を控えます。抜き差しや共用部への立ち入りは不要です。「光コンセントがある」「VH-100と書かれた機器が置いてある」という情報だけで、今の契約状態までは確定できません。

写真や現物がなくても判別する方法

契約書・会員ページに方式が書かれていなければ、契約先へ照会します。「マンション・タイプ2」「ミニ」などのプラン区分や「全戸一括」という契約形態だけでは、配線方式を確定できません。入居前は管理会社に、その部屋で利用できる事業者と設備の確認先を聞いてください。

詳しい確認手順は『VDSLとは?配線方式の見分け方』にまとめています。

自分のマンションが対象か確認する方法

方法1:NTT・契約先からの通知を確認する

郵便や契約先からの案内で、建物名、部屋番号、契約サービス、移行期限、連絡先を確認します。通知が見当たらなくても対象外とは限りません。古い通知がある場合は、その後の変更・延期の有無を問い合わせます。

方法2:公式の対象建物一覧を確認する

東日本の対象建物一覧や、西日本の移行案内からリンクされた対象一覧を確認します。似た名称の建物や、棟が分かれている物件は住所まで照合してください。

エリア検索で光配線のサービスが表示されても、自室の移行期限や工事可否が確定するわけではありません。対象一覧と提供エリア検索は用途が違います。

方法3:契約先と管理会社に問い合わせる

終了日・契約・宅内工事は契約先へ、共用設備や工事許可は管理会社へ確認します。光コラボの利用者は契約中の光コラボ事業者が手続き窓口です。

「住所・建物名・部屋番号は○○、契約番号は○○です。現在の配線方式、この部屋が移行対象か、最新の利用期限と工事申込期限を教えてください。光配線へ変更できるか、工事費・月額・電話の継続条件も確認したいです。」

回答日と担当窓口、案内番号を控えると、その後の問い合わせに使えます。

対象だった場合 — 今すぐやること

すでにネットが使えなくなっている場合

契約先に、停止の理由が移行未完了なのか、障害や機器不具合なのかを確認します。終了日を過ぎたという理由だけで原因を断定しないでください。

移行が必要なら、提供可能なプラン、部屋までの配管、立ち会い、開通予定を確認して手配します。設備が併設されていても、申込だけで即日復旧するとは限りません。

工事まで通信が必要なら、手持ちスマホのテザリングや短期レンタル等も比較します。つなぎのために長期の端末分割契約を結ぶ前に、容量・料金・返却条件を確認してください。

まだネットは使えているが、移行手続きがまだの場合

利用できていることだけで、手続き不要とは判断できません。最新の期限と工事枠を確認し、仕事・通話に使えない時間を調整します。申込時には次を確認してください。

  • 変更前後のプラン名、月額料金、プロバイダ契約の扱い
  • 対象となる工事費割引と、追加工事・オプションの費用
  • ONU・ルーター等の交換、再設定、返却する機器
  • ひかり電話の番号・オプションの継続
  • 当日の立ち会いと、使えない時間帯

機器は案内された手順で返却し、事前に自分で撤去・廃棄しないでください。詳しくは『VDSLから光配線への切り替え方法と費用』を参照してください。

切り替え後の料金と工事費を確認する

「VDSLと光配線の月額は全国・全社で同額」「全工事が無料」とは言えません。 契約先、変更先プラン、オプション、割引条件ごとに確認します。

東日本の現行のタイプ変更工事費案内には、対象となるVDSL/LAN方式からの変更工事費割引があります。西日本の移行案内にも対象工事の割引がありますが、移転・追加工事などの扱いは条件が異なります。光コラボは契約事業者に適用額を確認してください。

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見積もりで確認する欄確認したい内容
一時費用タイプ変更、配線追加、訪問・日時指定、機器交換
月々の支払額回線・プロバイダ・電話・機器レンタル・必要オプション
割引対象工事、申込・開通条件、終了後の料金
他社へ乗り換える場合旧契約の解約費用、工事費残債、新規工事費、二重払い期間

対象外だった場合 — VDSLしか使えないマンション

今回の対象外であっても、将来の提供を無期限に保証するものではありません。一方、確認できない将来の終了日を前提に、すぐ解約する必要もありません。

「いま動くべきか、待つべきか」の判断基準

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状況次の行動
支障がなく、契約先も現時点で移行不要と回答通知を確認しながら継続
夜間の会議などに支障がある有線・Wi-Fiと昼夜を比較し、契約先へ調査依頼
光配線設備が併設されている対象外でも自室のタイプ変更を相談
建物に光設備がない管理会社・管理組合へ設備調査を提案
近く引っ越す今の移行期限と新居の開通予定を併せて確認

VDSLしか使えないマンションでの選択肢

  1. 建物の光配線化を相談する。 NTT東日本には設備設置要望の窓口があります。要望は工事予約や導入確約ではありません。
  2. 自室への個別引き込みを確認する。 工事可否と建物側の許可が必要です。『個別に光回線を引く方法』を参照してください。
  3. ホームルーター等を比較する。 電波状況・混雑で速度や遅延が変わり、VDSLより快適になる保証はありません。『代替回線の選び方』で確認します。

通信の不満と、終了対象の確認は分ける

速度測定では、サービス終了の対象かどうかは分かりません。逆に、今の通信が快適でも対象通知があれば手続きが必要です。

遅さが気になる場合は、同じ端末で有線・Wi-Fiを比べ、普段困る時間帯の結果と症状を記録します。必要な通信量は会議の画質、同時利用、アップロード等で異なります。方式別の「典型実測値」だけで用途への適否を決めないでください。

VDSLでも契約と機器が対応していれば、IPoE・IPv4 over IPv6を利用できる場合があります。ただしVDSL区間の上限は変わりません。『IPv6に変えても速くならない場合の確認』を参照してください。

VDSL終了の背景 — なぜNTTは移行を進めるのか

東日本は通信品質の向上や電力使用量の削減、設備関連費用の高騰を、西日本は集合装置の部材費高騰などを移行の背景として説明しています。これを、個々の回線が必ず遅い、あるいは特定の年に全国で終了する根拠にはできません。

契約中の事業者別 — 手続き窓口の早見表

主要サービスの問い合わせルート

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契約最初の確認先伝える内容
フレッツ光を直接契約NTT東日本・西日本の契約者向け窓口自室の対象判定・期限・タイプ変更
ドコモ光、ソフトバンク光、楽天ひかり、GMOとくとくBB光などの光コラボ契約中の光コラボ事業者同上。プロバイダだけの変更ではなく配線方式の変更を希望
全戸一括ネット管理会社・指定サポート建物の契約主体と移行計画
auひかり等の別設備その契約事業者NTTの案内ではなく、自社サービスの設備変更の有無

光コラボの仕組みは『光コラボとは?フレッツ光との違い』も参照してください。

申し込み時に伝える3つの情報

契約者名・契約番号、住所・建物名・部屋番号、利用中の機器型番を用意します。通知があれば発行日と案内番号も伝えてください。

工事日程の確認

配管、共用部の利用許可、作業員の手配などで変わるため、一律の開通日数は示せません。調査待ちか、承認待ちか、工事予約済みかを確認し、開通予定が確定するまでは通信の代替手段も用意します。

今後の見通し — 確認できる案内で判断する

2026年9月30日に参照した公式案内からは、全国のVDSLが一斉に終了する日付を確認できません。「2027年に対象拡大」「2030年代に全面終了」といった年表は、本記事の判断材料には使いません。

確認すべきなのは、自分の建物の最新の期限、移行可能なサービス、費用、工事日程です。対象変更や延期もあるため、古い記事の日付より契約先からの最新案内を確認してください。

まとめ

通知・対象一覧・契約先の回答を照合し、対象なら期限と工事を手配します。対象外なら、現在の支障と光設備の有無から改善方法を選びます。工事無料や月額据え置きは個別の適用条件を確認してください。

マンションのネット全体の確認手順は『マンションのネットが遅い原因と解決策』にまとめています。